仙台と田代島に行ってきます。

今週末にフィギュアスケートNHK杯という大会がありまして今年は仙台で開催なのです。無事にチケットも取れたので観戦してきます。


日本選手は、男子は高橋大輔羽生結弦君。女子は真央ちゃんに鈴木明子さん(私が一番好きなスケーター)が出場ということで、超豪華メンバーです。血がたぎるね!


#昨年クロノ・トリガーの曲で演技をした、カナダのケヴィン・レイノルズ君も出場するしね!



さてさて、ここから急に話が固くなりますよ。
今回はフィギュアスケート観戦に加えて、もう一つ旅の目的があります。


宮城県石巻市の離島、「田代島」を観光してこようと思っているんです。


この島は通称「猫島」としても有名で、島の人口より猫の方が多い島。猫好きにとっては楽園のような島なんです。



観光と牡蠣の養殖で生計を立てている島なのですが、この島も昨年の震災で大きな被害を受けてしまったんですね。牡蠣棚はすべて流されて港も大きな被害を受けてしまったそうで。


そのとき島の有志の方々の手によって、島を復興するため「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」という復興基金のプロジェクトが立ちあげられたそうです。
http://www.nyanpro.com/about/entry6.html



昨年の震災後、私も何か寄付をしたいと思っていたときに、このプロジェクトのことをニュースで知りました。そのとき、このプロジェクトは他の寄付活動とは違うように私の目に映ったんです。



それは、目標と使途が明確で、島が経済的に再び自立できるように寄付金が使われるということが最初からハッキリと表明されていたことでした。


基金は、かき養殖を再開するのに必要なかき棚や港の施設の整備、観光施設整備、猫の餌や世話などに使う。


1口=1万円の基金に応募してくれた支援者には、4〜5年先になるかもしれないが将来かき養殖が復活したときに、お礼としてかきの剥き身を1kg送付する。という内容でした。



避難生活を一時的に手当てする寄付金ももちろん大切ですが、基金によって生活を取り戻した上で、生活を取り戻した証となる商売の成果物をお礼として送ってくれるというのはとても前向きで良いなと感じて、私もすぐに一口参加しました。



そして今、震災から1年以上が過ぎ、島は一歩づつ復興を進めているようです。ブログにも猫達の愛らしい姿と共に、復興の様子が書かれています。
http://blog.livedoor.jp/nyanpro/


そんな中、いつの間にか「いつかこの島に自分の足で訪れてみたい」という気持ちが強くなってきていたんです。


そこで仙台までフィギュアスケートを観に行くならこの機会に…と思い、ちょっと強行軍ですが1日掛けて訪れてきたいと思います。



震災から1年と8ヶ月。実は、東北の復興の状態がどうなっているのか、私はあまり知りませんでした。


もしお暇な方は、ここでGoogleの路線検索で宮城県の「松島海岸駅」から「石巻駅」まで検索してみてください。









検索結果は出ましたでしょうか?









最初、私は路線を間違えたか検索を失敗したのかと思っていました。
なぜか内陸を遠回りをするルートしか検索結果に出てこないからです。
そこでようやく、沿岸を走っていた仙石線はまだ復興していないんだ、という事実を思い知らされるわけです。



震災関連の話題がメディアにも取り上げられなくなった今、被災地の方々がどういう思いでどういう生活をしているのか、私にはよくわかりません。


普段関東圏に住む私がたった1日の旅程で石巻市と田代島を見て帰ってきても、そんなものは単なる物見遊山かもしれません。1日で何かが分かるのか、それとも何も分からないのか。


でも、私がほんの少しだけ応援しようと思った田代島が、今どうなっているのか。自分の目でみて、そして島の猫達と触れ合ってこようと思います。



と、しんみりした感じになってしまいましたね。
そういう気持ちを心の内に持ちつつも、結局は普通に観光を楽しんで、美味しい物を沢山食べてくることこそが、ささやかな貢献になるんじゃないかと思っています。


よし、沢山美味しいもの食べてお土産も買ってくるぞー。


という長文日記でした。