マリみて

マリみて」こと「マリア様がみている」は、お気に入りの小説のひとつです。一年くらい前(?)から、ネット上や同人界隈を中心に人気が爆発的に広まったので、名前を目にする人も多いと思うのですが。
この小説は少女向け小説で、ギャルゲー的な萌え要素が受けている、と言われることが多く、まぁ、それはそれで合っていて、私自身そういう要素も楽しみなのですが。
ただ、何故かネット上の感想などであまり触れられていないのが、話の筋自体の秀逸さ。
しっかりとした伏線とその回収、ミスリーディングを使った読者に対する「ヒッカケ」。意外性があって結末が読めないストーリー展開。その辺りが、「そこらの小説」より1ランク上だと感じます。間違っても萌え要素だけでは名作になるわけがなく、口コミでこれだけ人気が広まるというのは、それなりのクオリティがあってこそ、ですね。