本の平積みに関する考察(その1)

あなたは本をすぐ平積みに置いてはいないだろうか? 平積みは部屋が散らかる原因と思われているが、分かっていても何故かやってしまうのだ。

・何故、平積みに置いてしまうのか。
単純なことだが、本は1冊では縦に置けないのである。ハードカバーならともかく雑誌などはそうはいかない。本は自立出来ない。これは物質的な限界である。
・他の手段は?
これを回避するには、本棚、ブックエンドなどのアイテムがある。これについてはまた後で語りたい。(が、私はブックエンドは使えないアイテムだと考えている)
・では、平積みの何が悪いのか?
さっそく前回の4要素ごとに考察を進めてみる。
1.検索効率
背表紙がある本ならば、方向を揃えて積んでおけば問題はない。背表紙を眺めるだけで検索できるからだ。ただし、本のサイズが違う場合、小さい本が間に挟まってしまうと存在を視覚的に認識できなくなるので危険である。背表紙がない本の場合は、横から眺めるだけでは検索できない。しかも積んである本は「片手でペラペラと捲りながら」探すことが出来ない。この場合、両手による物理アクセスを伴うので、検索効率はかなり悪いと言える。平積みタワーの下へ行けば行くほど、このコストは増える。
2.アクセス効率
結論から言うと、上から下に行くに従ってアクセス効率は悪くなる。
平積みタワーの一番上の本を取るのは非常に低コストである。上から二番目の本はどうだろう? 一番上の本を除けてから取るので少しだけ面倒だ。上から6番目の本は? このくらいになると両手を使って上の本を除ける必要があるのでかなり面倒になる。一番下の本は平積みタワーごとまるまる動かさないといけない。しかも、そのときにタワーを崩してしまうと最悪だ。(これはその人がドジなわけではない。本のように柔らかくて滑りやすい素材のタワーをバランスを保ったまま動かすのは、一般に難易度が高い)

続きは次回に。