平積み収納の強力さ

 最近、CDや本の収納方法で最強のものは、やはり平積みではないかという気がしてきた。ちょっと理論的にまとめてみる。

利点
・集積度が高いこと。(高さ方向を利用できる)
・収納用具を必要としないこと。
・(平らであれば)場所を選ばないこと。
・積める高さが可変であり、個数不定の要素を後から追加するのが自由なこと。
・いざというときには、平積みしたものごと移動させることが可能なこと。
欠点
・途中の要素にアクセスするコストが掛かる。
・本の表紙面、CDのジャケット面へ対する検索コストが莫大。
・安定性がなく、崩れることがある。

 同じく高さ方向を利用した収納である「本棚」や「CDラック」などは、途中要素へのアクセスコスト、検索コスト、安定度などの点で優れるが、一度置き場を決めると容易には他の目的に転用できない、収納容量と形状が決められてしまう、などの欠点がある。
 これらの利点/欠点から考えると、「新しいものを買ってきて、消費して、また新しいものを買う。古い物にはあまり戻らない」という消費性の強い物に関しては平積みが有効である。(ex. 雑誌、小説、聞き捨てるCD)
 一方、過去に戻って頻繁にランダムアクセスをするような資料性の強い物に関しては、棚やラック収納が有効という結論になりそうだ。(ex. 辞典や参考文献など、繰り返し聞くCD)