常盤薬品の変な調査データ

Yahoo(というかITmedia)に記事が載っていたので、今回も変な調査データにツッコミます。常盤薬品の眠気に関する調査データですが、下の資料はツッコミどころ満載です。
http://www.tokiwayakuhin.co.jp/news/20060706.pdf
まず目に付くのがグラフ。最近、PS3Wiiの値段のネタが流行りましたが、これもヒドイ…。45度くらいの右肩上がりのグラフになってますが、数字を良く見ると年率1〜2%しか伸びていません。(笑) しかも、表を見ると05年は「見込み」、06年は「予測」と書かれているのに「急速に拡大」とか「上昇中」と書かれています。
調査の方法を見てみると、サンプル数400人のインターネット調査とありますが、インターネットのどこでどのようにサンプリングをしたのかが分かりません。信頼性は極めて低いと言えるでしょう。
また、この調査主体は企業名ではなく、常盤薬品の眠気対策飲料の「商品名」が入った委員会となっています。ニュース記事として取り上げて貰いつつ商品名を刷り込みたいという意図が伺えます。明らかに商品宣伝目的の調査といえるでしょう。
社会にとって価値のある情報を提供してくれるのであれば企業の信頼度もあがるというものですが、ここまであからさまな手法ですと、私は逆に「そういう企業なのね」と思ってしまいます。