ニコニコ市場に同人作品

先日ニコニコとYahooが提携したことにより、Yahooショッピング内の同人ショップ店舗にある同人作品が、ニコニコ市場に張られることが可能になったそうです。


このことについて問題提起をしている記事を何箇所かで見かけたので、
http://infinite.xrea.jp/log200805.html#20080511A
http://sui37.blog51.fc2.com/blog-entry-446.html
私もちょっと意見を書いてみようかと思います。
(以下、二次創作の同人作品について述べます。一次創作同人はまた全然事情が違うかと)


二次創作の同人作品においては、目立ち過ぎると困るというケースがあります。


二次創作を手がける側は、制作や宣伝、イベント頒布、ショップ委託などをするときに
「ここまでなら黙認して貰えると判断してやってみよう」
「ここまでやってしまったら怒られるかもしれないからやめておこう」
というセーフとアウトの判断を、自己責任の下でコントロールしています。


この判断を誤り、原作者側に黙認して貰える範囲を踏み越えてしまうと、販売差し止め・回収や、下手をすれば訴訟沙汰も覚悟しなければなりません。
(私はその覚悟の下で二次創作活動をやっています。覚悟というのは違法上等という意味ではなく、万一、原作者に迷惑を掛けてしまったらその責任を取るつもりがあるという意味です)


ところが、ニコニコ市場リンク可能になってしまうと、どこまでやるかというコントロールの部分を匿名の他人に委ねることになってしまうんですよね。


もしも違法に投稿された原作動画の真下に、二次創作同人作品の宣伝がガンガン貼り付けられているなんてことになったら、さすがに原作者側に迷惑かけそうですよね。「公式商品かと思って買ったら何だこれは」という苦情が原作者側に行くとか…。
(そもそも違法動画が投稿されているのはどうなんだという問題はここでは語らないとして)


ここで極論を話すと「目立って困るならそもそも頒布するな」という話になるのですが、二次創作界隈では「適度に知ってもらいたいけど、あまり派手に目立ちたくない」と考えるサークルさんは結構居るんじゃないかと思います。
(この「ほどほど」を上手くキープするのが二次創作活動のあり方だと私は考えています)


とりあえず現状が困ると感じるサークルさんは、Yahooショッピングに店舗を出している同人ショップへの委託をしなければ良いので、住み分けは出来るんですかね。サークル側の意向でYahooショッピングに並べるか選択出来るとベターなのかもしれませんが。(システム的に難しいかな…?)


以上、二次創作を手がけるサークル側としての意見を述べてみました。色々と異論反論あるかもしれませんが、参考意見の一つ程度に捉えていただければと思います。


#私のスタンスとしては、とりあえずしばらく様子見のつもりです。