カーリングの魅力は、ニュース番組では伝わらない?


 ニュース番組でカーリングの試合結果が流れるとき、大抵、試合終了時の最終ショットが映される。


 しかし、カーリングの魅力が詰まった「キーショット」はそれ以前にあることが多い。
 バンクーバー五輪での日本×カナダ戦の場合、一番のクライマックスはおそらく第8エンドの最終投。
 目黒萌絵カムアラウンド*1が2ストーン分後ろに流れ、それに対して、カナダのカムアラウンドがハウスの中心にピタリと決まり、あわや日本の3点スチール*2となるところ、カナダが確実に1点を確保したところがクライマックスだったと思う。

 しかし、ニュース番組の短い枠の中ではそこまで解説するのは不可能なので、特に面白くもないカナダの最終ショット(単に直線コースでヒット&ステイ*3するだけ)を何度も放送することになる。
 これを見た大半の視聴者は、なかなかカーリングの魅力には気付けないのではないだろうか。


 勿論、朝のニュースでそんなことを長々やられても困るのでしょうが、もうちょっと各種目の面白さや魅力を伝える番組が増えれば、もっともっとファンも増えるだろうにと思う今日この頃。(それとも、私が知らないだけでスポーツニュースの枠では実はきちんと解説されてるのですかね?)

*1:カーブをかけて、前の石を避けて内側に入ってくるショット。

*2:本来不利なはずの先攻チームが得点を取ること。

*3:相手の石の中心に当てて弾きだし、自分の石は残すショット。