『団結2』

 私はいつかライブで『団結』を聴ける日がくることを待ち望んでいた。しかし、残念ながらそれは、スケジュールや色々な都合によって今まで叶わずに来た。


 「今回の5周年ライブでも聴けないとなったら、この先『団結』を聴ける機会はもう無いのだろうか…?」


 そう思っていた人は多いはずだ。


 ――ライブの前までは。


 今回の件で風向きが変わった。そう、雪歩役のバトンタッチの件だ。これで確かに、全キャストがライブに集える可能性は高くなったかもしれない。『団結』をライブで聴ける可能性、それ自体は高まったかもしれない。

 …いや、よく考えて欲しい。話はそんな単純ではない。もう765プロの仲間には響と貴音もいるのだ。今の『団結』のままでは2人分足りない。

 「それなら『Colorful Days』みたいに、響と貴音のパートを継ぎ足せば…」という案もあるだろう。確かにこの曲の展開的には不可能では無さそうに思える。


 では、それで響と貴音をクリアしたとして、あとは雪歩のパートを浅倉さんに録り直してもらえば、それで『団結』完成だろうか?


 否。それは、やはり違う気がしてしまうのだ。


 電撃オンラインのインタビュー記事(http://news.dengeki.com/elem/000/000/275/275837/index-4.html)を読んで欲しい。この中で、ディレ1こと石原さんは、「僕は長谷さんの演じた雪歩を上書きしようとは思っていません。」と言っている。
 きっと、過去の歌を上塗りするような形で出来上がった『団結』は、皆の望んだ『団結』とはならない。そんな気がするのだ。



 それにもう一つ、考えてみて欲しい。どちらにせよ、今の『団結』そのままではダメなのだ。


 「アイマス2」の情報を思い出して欲しい。PVの出だしは何だったろうか? そう。「天海春香、17歳!」だ。


 一方、『団結』の歌詞には何とあるだろう?


 お気づきだろうか? そう。もはや「アイマス2」の765プロは「萩原雪歩16歳」でも無いし、「14歳なのほんとだよ?」は「嘘つけこの15歳が!」になってしまうのだ。


 つまり、「アイマス2」になった時点で、もう『団結』を改変してしまうことなんてハナから出来なかったのだ。


 となれば、もうここは一つまた別の新しい『団結』を作ってしまえばいいのではないだろうか。それならば、過去の大切な記憶は残したままに、新しい『団結』を迎え入れることが出来そうな気がするのだ。きっとアイマスの開発陣なら新生765プロの『団結2』を生み出してくれるのではないかと、そんな予感を私は感じている。


 なにしろ、アイマス2のテーマは『団結』なんだから。


 もしも、そんな私の予感が実現したときには、来年の6周年ライブ、皆で「オッオー!」の大合唱をしようではないか。その日を楽しみに、毎日を一歩前進し続けようと思う。