オーケストラハモン「Orchestra Pops Ha'mon」の、ドラクエ3を聴いてきた。
先日、オーケストラハモンの演奏会「Orchestra Pops Ha'mon」を聴きに行ってきました。
2010年9月23日(木・祝) 大田区民ホール・アプリコ「大ホール」
オーケストラハモン「Orchestra Pops Ha'mon」
http://www.2083.jp/concert/20100923hamon.html
「オーケストラハモン」(http://www.hamon.tv/)は、普段はクラシックを演奏している一般の楽団*1ですが、今回は演奏会タイトルに「POPS」と入っている通り、ポップス曲のみのコンサート。こちらの楽団では、ポップスメインの演奏会は今回が始めての企画だそうです。
曲目は、
- オリンピック・ファンファーレとテーマ
- 交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ…
- スタジオ・ジブリ作品メドレー
- アンコール:「ゴジラのテーマ」(のイントロ部分?)
今回の(個人的)目玉は何と言っても、交響組曲「ドラゴンクエストIII」。まさか、13曲中10曲(訂正:元々はこの10曲で、後に曲追加されたらしい)もやるとは思っていなかったので驚きでした。もちろん、他も馴染みのある曲目ばかり。
演奏についてですが、オーケストラハモンのことは今まで全く知らなかったため「一般の市民オケくらいのレベルかしら?」と思っていたのですが、とんでもありませんでした。演奏のレベルの高いこと高いこと。*2
私は普段からオーケストラを聴いているわけではないので専門的な評価は出来ないのですが…、「これはセミプロクラスなんじゃ…?」と思うくらいの上手さでした。(オケに詳しい人の意見はまた違うかもしれません)
弦楽器は、1stバイオリンは勿論、2ndバイオリンやビオラまで安定感があって聴いていて心地よかったです。「王宮のロンド」などの弦セクションだけの曲なども聞き惚れてしまいました。(弦に不安のある楽団さんだと、弦メインの曲は聴いていてハラハラしてしまうものですが)
楽団のカラーなのか、特徴的なのが金管楽器。もの凄く鳴らしますねw
ところどころ弦を完全にかき消してしまっているのが気になりましたが…、硬くてバリッとした音のトランペット、トロンボーンがガツンと響きます。音圧が正面から飛んでくるかのようでした。
ホルンも6本いたと思うのですが、ユニゾンの部分などは音がキレイに揃ってパーンと飛んで来て凄かったです。
おかげでドラクエの戦闘曲やスターウォーズは、圧倒的な大迫力でした。
また、嬉しかったのが演奏会プログラムに書かれている代表の方の挨拶。
――そして僕らはパーティを組んで協力し合わないとゾーマを倒せないことも知っている(「いや、倒せる」という方、今は一旦ご容赦を)。(後略)
――青春時代を捧げたあの時の「ぼうけんのしょ」は、もはやガラクタの中にあり、復活の呪文を唱えても思い出しか還ってこない…だがしかし!今、目の前にある音符達は、あの時の映像を繋ぎ合わせる力を持つ(後略)
これですよ! この「あー!この人達は分かってる!」という感じ。プロの職業オーケストラではなかなか味わうことが出来ない、この愛情が伝わってくる感じ。これがゲーム音楽(や映画などの原作付き音楽)の演奏会を愉しむのには欠かせないのです。
一般の楽団さんということで、MCが皆無だったのはちょっと物足りなく感じてしまいましたが…、世間的にはこういうスタイルの方が普通なのかもしれません。
今回は選曲もツボでしたし、演奏のクオリティも素晴らしく高いものがあり大満足の演奏会でした。普段の演奏会はクラシック曲のようですが、またポップスの企画があった場合には是非聴きに行きたいと思います。