RTS論

 RTSリアルタイムストラテジー)を構成するゲーム要素の分析。
1.リソースマネジメントとしてのゲーム
 一般的な戦術ゲームと同様に、ユニット、資源、土地などのリソースを運用することで優位を得る。
2.情報の瞬間的な収集力、判断力を競う情報ゲーム
 リアルタイムの条件下で、索敵を行い、瞬時に情報を得て、判断を行い、瞬時に行動に移す必要がある。動的な情報戦のゲームとも言える。
3.操作力、習熟度などのプラクティスとしてのゲーム
 ゲームを繰り返し訓練することで、操作のスピードと正確性を増し、また知識を多く身体に覚えこませることで優位を得る。
4.対抗戦略のゲーム
 相手プレイヤーの得意な戦術、または、世間で流行している戦術に対して対抗策を練り、優位なゲーム展開を目指す。
1.と2.と3.には多少被る部分もあるかも……。将棋やMTGにも1.のリソースマネジメントの要素はあるが、リアルタイムのゲームということで2.と3.の要素が出てくることが特徴的である。完全情報ゲームではないので、情報を取得する為にアクションを起こす事(索敵)が重要になるし、また、リアルタイムのゲームなので操作、判断には瞬時の決断が要求される。その点では非常にスポーツ的なゲームジャンルと言えるだろう。