ガラケー使いがスマホに乗り換えて難儀した話

自分がガラケーからスマホに乗り換えたときに何を不便に思ったかの記録です。


バイスを乗り換えてしばらくは悪い面ばかり気になるものだし、慣れれば悪い面は気にならなくなり、逆に良い面が見えてくるはず。それを忘れないために記録に書き留めておきます。

●状況

2012/7/20に「W41S」から「HTC J/ISW13HT」へ乗り換えました。

それまで慣れ親しんだ古いガラケーを粘り強く使っていたのですが、auの周波数帯切り替えの期限が来たので、スマホデビューすることに。

iPhone4Sの選択肢もあったのですが、iOS製品は第3世代iPad(Wi-Fi)を持っているので、まだ使ったことのないAndroid製品を使ってみようと。

●HTC J/ISW13HTを選んだ理由

  • デュアルコアで高スペック。
  • Android4.0対応。
  • 16GBの内蔵メモリ。
  • 1810mAhの大容量バッテリー。
  • WiMAXテザリングあり。
  • システムキー(?)は物理キーと迷ったが、物理キーはヘタる可能性があるのでソフトキーを選択。
  • 画面が大きいのは片手で操作しづらいと聞いたが、他に適切な機種が無かった。
  • テンキー搭載機種(AQUOS PHONE IS14SH)も迷ったが、スペックを優先。

●不便に思った点

誤タップが頻発
  • ボタンが小さ過ぎて狙ったボタンを押せない。
  • 指を伸ばしたとき手のひらの肉で画面のフチを誤タップ。
  • 同様に、反対側をホールドしている指先で誤タップ。
  • アプリ中の画面下部のボタンを押そうとしたときに、システムキーを誤タップ。
  • 逆にシステムキーを押そうとしたときにアプリ側を誤タップ。
  • 両手で持っているときもホールド側の手のひらの肉でバックボタンをタップ。

これが目下、一番辛い。iPadは画面が大きく、両手保持or据え置きだったので問題なかったが、片手で屋外利用だと勝手が違うことに気づいた。

システムキーの誤タップが頻発して、勝手にホームに戻ったり、バックしたりする。その点だけでも誤タップの起きない物理システムキーにするべきだった。

画面のフチの誤タップも頻発。これはケースを使うと発生しなくなる可能性あり。(今は裸で運用中)

片手で取り回しづらい
  • このサイズのスマホは、片手で取り回すには指のリーチが足りない。
  • バックキーも左下なので右利きの自分には辛い。
  • 片手で頑張るためには、手の中でヨジヨジとずらす必要が。その時に落としそうになるor誤タップが起きる。

これらの問題もケースの導入で安定感が変わりそう。後日要確認。

物理テンキーによるショートカットが駆使できなくなった。

ガラケー時代には、よく使う主要な10前後のサイトのショートカットは手癖で完全に覚えていて、「EZキー>下>決定>上>決定>決定」とか、「EZキー>下>決定>決定>9」とか、「メモキー>上>決定」などで画面を全く見ずに自分の使いたいページ、ツールを呼び出していたが、それが不可能に。

これはPC操作で言えばキーボードショートカットが一切使えなくなったのと似た状態。

各ページの呼び出しを手が感覚で覚えれば改善する余地あり。但し、物理テンキーでは無いので、やはり画面を見ないと正確に呼び出せない。

PCでは「マウス操作なんてやってらんねー」と各種エディタに凝るヘビーユーザー達が、スマホになると画面タップの操作で満足しているのがどうにも解せない。

画面を見ながらでないと文字入力が出来ない。

フリックに慣れていないだけかもしれないが、ソフトウェアテンキーの各キーの間の距離感を体得できる気がしない。(今のところ)

従来の物理テンキーも、押す回数間違いなどで100%正確ではなかったが、今のところ画面を見ずには1文字も打てない。「ま」を押そうとして下の「゛」を押してしまうなどが頻発する。

今までは、家を出て駅に向かいながらショートカットで乗り換え検索のページを起動。画面をチラと確認して地元の駅名を入力。画面をチラとみて行き先の駅名を入力。という操作が画面を殆ど見ずに片手で出来た。

スマホでは、この精度で操作を達成できそうにない。両手持ちをして、画面を見ながらでないと入力出来ないため、歩きながらの操作が困難。

スマホが普及して、人にぶつかったりホームから転落する事故が増えた」という話を聞いたときは「スマホでもガラケーでも大差ないのでは?」と半信半疑だったが、今ならその差があることがよく分かる。

物理キーがないデバイスは視覚の殆どを画面に奪われるため、ガラケーより圧倒的に注意力が散漫になる。

ソフトウェアキーボードによって画面の下半分が隠れる。

画面の下半分に重要な情報がある場合があるのに(フォームの続くがどうなってるのかなど)ソフトウェアキーボードがそれを隠すので、フォーム入力時に困るケースがある。

もっとも、ハードウェアキーがあればその分画面は小さいわけだが。

通話品質が落ちた

ネット上のレビューを見た限り、「HTC EVO3D に比べて HTC J 音質が向上したとの書き込みが多かったが、従来のガラケーW41S)より落ちている。

会話が無い状態ではノイズキャンセルが掛かっているが、相手が会話をしたときにバックグラウンドノイズがかなりの量入るため、小声だと相手の会話を聞き取れない場合がある。
逆に、相手が発話していないとノイズが消えているので、通話が継続しているのか分からない場合も。

これで改善されたというなら、前機種はどれだけ悪かったというのか。

以前のガラケーでは、相手の発話時にもバックグラウンドノイズが抑制されていた。スマホ音声通話の実装は単なるゲートエフェクトが掛けてあるだけだと思われる。

上下のカーソルキーが無い。

日本語入力アプリ次第かもしれないが、Google日本語入力には上下キーがない。左右キーがある分、iOSよりは楽だが。

複数行の文章(特にメール)を操作する際に、行単位のコピー、ペースト、カットがしづらい。メールの返信では「3行だけカット&ペースト」という操作がかなりある。

文章をタッチで範囲選択するのは、iPadの大きさであっても苦労するので、スマホでは尚更。

胸ポケットからはみ出る

従来は胸ポケットに入れておくことが多かったが、サイズが大きくなったせいで胸ポケットからはみ出すようになった。どう持ち歩くべきか思案中。

●あとがき

とまぁ、使い始めて数日時点の感想はこんな感じなのですが、皆が言うように「使えばそのうち慣れるよ」となるのかどうか。様子をみてみようと思います。