同人音楽をちょっとだけ語る。(その1)

 PopKornの作品をレビューで触れて頂いていた、というところから最近存在を知ったのですが、Soundwingさん(http://soundwing.s201.xrea.com/)のサイト、結構な数の同人音楽CDレビューがありますね。(好みによる偏りはあるみたいですが)
 ウチのCDは、パッケージ全体のこだわりについて評価をして頂けたようで嬉しい限りです。


(さて、ここから長文です)
 ところで、SoundwingさんのBlog中の記事(http://d.hatena.ne.jp/soundwing/20061025)を読んでいて、少し考えさせられてしまいました。私もここ数年薄々感じてはいたのですが、ブックレットなどにライナーノーツ(曲のコメントなど)がある同人音楽CDが最近少ないのではないかな、と……。(集計していないので分かりませんが)


 私はリスナとして同人CDを聴くときに、曲の解説や、製作者のコメントを読みながら聴くのが大好きです。「この曲はどんな場面をイメージしているのだろう」「この原曲にどんな思い入れを持っているのだろう」などなど、私の場合は曲そのものも勿論愉しみますが、曲を通して製作者のメッセージを受け取るのが同人音楽ならではの重要な愉しみになっています。
 自分がリスナのときがそうなので、自分が作品をつくるときにもコメントには力が入ってしまいます。いつも文章が多くなりすぎてしまい、最後に適量になるよう削っているくらいです。(小学校の作文は書く話題が見つからずに困っていたというのに(笑))
 特にC69で発表した東方アレンジ「雪と桜のシンフォニエッタ」は、各曲ごとに情景描写のミニストーリー風の文章と、曲の内容のきめ細かな解説(何秒から曲がどう展開して〜、どういう楽器が出てきて〜、などなど)を書いてみました。かなり苦労はしましたが(文章だけで3週間くらいかかりました)、その方が曲をより深く味わって貰えるのではと思ったのです。
 自分の好みがこの通りなので、他のサークルさんのCDでコメントが充実しているものをみると嬉しくなってしまいますし、そこに熱い想いが綴られていたりすると更にGOODです。逆にケースを開けたときにコメントが何も無しだとやっぱり少しガッカリしてしまうのです。


 もちろんCDにつけるコメントに関しては皆さんそれぞれのスタンスがあることは承知しています。色々な同人音楽家さんの話を聞いていると、「文章で語ったりするのは苦手」という方や「作品への想いは音楽で全て表現する」という方、「聞き手の想像の余地を奪ってしまうから、コメントはあえて付けない」という方など、それぞれの考え方があって「なるほど……」と思ってしまいます。


 なので、これは他のスタンスで活動している方を非難したりする意見ではないのですが、やっぱり、もっと曲コメントを書いてくれるサークルさんが増えてくれた方がリスナとしては嬉しいと思うのです。特に二次創作作品であれば、原作のファン同士、コメントを通じて原作の良さを語り合いたい、伝え合いたいと思うのです。


(たぶん続きます)