ルセッタアミュゼ吹奏楽団のミニコンサートを聴いてきた。

ルセッタアミュゼ吹奏楽団(通称:るーみゅ)のミニコンサート(2011年8月)を聴いてきました。

ルセッタアミュゼ吹奏楽団 ミニコンサート
2011年8月27日(土) 小松川さくらホール
http://www.2083.jp/concert/20110827recette.html

今までの「定期演奏会」とはスタイルが違い、少人数によるアンサンブルが主体のコンサートでした。(全員による合奏もあり)

アンサンブル8チームに加えて、全体合奏は3曲+アンコール。


しょっぱなからインキュベーターさんが5人現れたり、魔理沙が5人現れたり、某テニス部な方々がキメ台詞を喋ったり、衣装や色使いにも凝ってみたり(サンホラの衣装は大変素敵でした)と、相変わらず「濃い」構成。
「流行りのネタ」をなんとなくでも良いから知っておかないと置いてけぼりにされてしまうところはありますが、こういうのは分かる人は分かる的な展開の方が面白いのでヨシ。(知らない人へのフォローのさじ加減が難しいですが)
PA(音響)周りのミスがちょっと目立ったのは残念だったかな…。


さて、今回一番感じたのは「るーみゅさん、変わったな」ということ。もちろん、良い意味でです。


今回のアンサンブルは、団内でセレクション(選抜)を行った中で、その上位のチームが出演しているそうです。

セレクションというのは「練習量とクオリティ」が要求され、それだけ質の高い演奏が期待できる一方、「好きな曲を好きな人達が楽しく吹く」だけでは済まない厳しさがあります。
このことは楽団の目指す活動コンセプト次第で、プラスにもマイナスにもなり得ます。


私が、るーみゅを第一回定期演奏会から過去5年間見てきて思っていたのは、まさに「好きな曲を好きな人達が楽しく」をモットーとしている楽団という印象があり(楽団外の一個人からの私見です)、勢いとノリのある抜けるようなサウンドは持っているものの、技術的には粗い部分がある楽団だと感じていました。


そのるーみゅが「選抜」を行う。果たしてどうなるのか。

各アンサンブルチームは、セレクションに向けてそれなりの練習量を積んできていたようです。本番では、しっかりと練習量に裏打ちされたサウンドはどれも聴いていて安定感があり心地良く聴け、正直なところ、今までのやや粗いイメージが覆されました。(中には惜しいアンサンブルもありましたが)

楽団が演奏会の中で(主ではなくて従として)アンサンブルを行うときには、練習量の少なさから出来がボロボロということも珍しくないんですよね。でも、今回のるーみゅのアンサンブルはそうではありませんでした。


(ここから私個人の予想込み)

「アンサンブルを選抜形式で」というのは、昨年のラストエリクサーウインドオーケストラ(通称:LEWO)の演奏会が一つのキッカケだったのではないかと思っています。昨年のLEWOの演奏会では、選抜によるアンサンブルの披露があり、そのいずれもレベルが高く、るーみゅからも何人も聴きに行っていました。

この「質も追求しよう」という意識の変革(が明確に団内にあったのかは知りようがありませんが)は、「誰もが等しく、楽しく仲良くやろう」というスタンスを脅かす可能性もありますが、これは今後のるーみゅを良い方向に持っていくのではないかと、私は思っています。

#この辺のくだり、全部予想で書いているので、全然見当違いだったらごめんなさいね。>団員さん



るーみゅも団員の入れ替わりがあり、今では初代のメンバーは殆ど残っていなかったと思いますが、世代交代をしながらもコンセプトを保ちつつ、新しい仲間を加えて徐々に技術を上げていく、そんな楽団の行く先はこれからも楽しみです。


来年の演奏会も楽しみにしています。