新総合音楽講座8「管弦楽法概論」を読んだ。
こちらの本も誕生日のウィッシュリストで晒しておいたら友人から頂きました。ありがとうございます。
- 作者: 河江一仁
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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管弦楽法の入門として良さそうな本です。(といっても読み比べたことはないですが)
オーケストラの各楽器の特性、音域、奏法などの解説が中心。
楽団に所属している人なら「何となく」で分かる部分もありますが、やはり自分が経験していない楽器の特性・仕組みは勉強が必要ですよね。
私個人は、高校時代にホルンを吹いていたのとバイオリンも2年ほど習いました。木管楽器は経験が無いですが辛うじてリコーダー(あと、クラリネオ…)。一応、どのタイプの楽器も触れておこうと思って手を出してきましたが、それでも各楽器での合奏経験は薄いので分からないことだらけです。
例えば、弦をやっていない人にはスラーと上げ弓下げ弓の関係などが
良く分からないかもしれません。他にも2本以上の管楽器を組み合わせるとき、どういう譜面にすれば合奏がやりやすくなるとか。(拍の頭の音符を重ねるとか) ホルンは1st,3rdが上吹き、2nd,4thが下吹きですよとか、金管楽器は倍音列の違うリップスラーが難易度が高くなったり、トロンボーンの低音域は特定の音域間での早いスライド移動が困難だったり、などなど。そういった知識を補う必要のある方には良い本ですね。
末尾には、実習として編曲の仕方やスコアの書き方が色々解説されているのですが、和音の「拡大配分」とか「交叉法」とかは全然知りませんでした! そうそう!こういうのを知りたかったんですよ!
……以前に書いたごまえの譜面、全部書き直したくなってきました。orz
アマチュア編曲者のためのゼミを計画しているので、それの下地となる
知識を、こういった本でしっかり仕入れておこうと思います。